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つながりの妙味 [日々?の雑感]

 先日「教え子」からメールをもらった。安曇野市役所を訪問した中国大使夫人と会ったという。大使夫人はアモイ大学留学経験のある彼女に感心を持って話しかけてくれたという。
 彼女、Fさんをなぜ「 」付けで教え子と呼ぶかというと、もっと中国語を勉強したいと明治大学のアジア史から、編入試験で東京外大に移ったため、卒論などを指導していないから。でも、その後も時折、近況を伝えてくれる。指導した教え子も多くは卒業したらそれっきりなので、「 」をつけるのはもうしわけないか。
 ところで、その大使夫人、Wさんは、もともと中国近代教育の研究者で、夫が駐日大使館員となった際に、東京大学の大学院へ留学し、博士論文『清末中国対日教育視察の研究』を書いて出版した。当時、専門が近いので交流があり、Wさんからのご指名で書評を書いた。当然、FさんはぼくとWさんのつながりを知らなかったのだが、もし、明治大学の話が出たら、そのことがわかって盛り上がったかもしれない。
 こういうことがたまにあり、ひとのつながりの妙味だと思う。それが時に新たなつながりやそれにもとづく行動に発展することもある。あまり人づきあいが得意でないぼくだが(何で教師なんかしているんだろうと思うことが、たまにある)、こういうひとのつながり、縁は大事だと思う。日記などの史料を読んでいても、中国人は縁を大切にし、かつ活用していると感心する。
 ちなみに、Wさんとはもう随分会っておらず、3年まえの中国同盟会発祥の地ホテルオークラで開催された「辛亥革命百周年記念講演」の際、久しぶりに遠くから見かけたくらい。Wさんの名前を伏したのも、こんなあいまいなブログ(まだ試行段階で自分が何者かも明示していない)に、公的立場にある人の名を安易に載せられないと思ったから。

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